時を超えて〜Endless Love

18歳の時に知り合った彼と再会。くっついたり離れたりを何度も何度も繰り返して現在に至ります。

リスキーな女

私がリスクの事に神経質になるのには理由がある。


実はtakaさんとの事が一度夫にバレているから。


まだ私たちが再会して間もないころの事。

私は常時、気持ちが上がったり下がったりで恐ろしく情緒不安定な日々を過ごしていた。


自爆を繰り返してはtakaさんを突き放したり。


この頃も私から離れたくせに、この世の終わりか!ってくらい心がぐちゃぐちゃだった。


そんな中、事態は最悪な方向へ!


その日は夜遅くtakaさんへのメールを打ち込みながら寝落ち。


夫は携帯を見る人ではなかったので、余裕でスマホにロックをかけないまま朝まで放置していた。


ところが、、、たまたま夫が親切心から私の携帯を充電しようと充電器に差し込んだ瞬間!

黒い画面が一変!

メールの内容が見事に浮かび上がったのだ。


ここから先はお察しの通りとんでもない状況。

修羅場の中の修羅場。

今でも思い出すと凍りつく(笑)


夫「最近おかしいと思ってたら、そういう事だったのか! 話は帰って聞く。事と次第によってはお前もその男も訴えるから!」と言い放ち、凄い勢いで出ていった。


(まーそうなるわね)


そこからはもう何をどうしたのか覚えてないくらい頭をフル回転。


まずはtakaさんに即効メールを打った。


「ごめんなさい。

私の不注意で夫に打ちかけのメールを見られてしまいました。


もしかしたら夫の目の前で、あなたに連絡させられるかもしれない。


私はあなたとの関係を以下のように説明します。

なのでもし夫と話すような事になった時は

話を合わせて下さい。


私たちはグループ交際で仲良くなった。

個人的に付き合った事はなく、私の一方的な片思いだった。


偶然街で会って、その時に連絡先を交換した。

一度私が夫と喧嘩した時に相談の電話があったけど、それ以降連絡は取っていないし、会ってもいない。


そしてこんな事に巻き込まれて迷惑だと怒って!


あなたに迷惑がかからないように何とか頑張ります」



takaさんからの返信はなにもなかった。


そうだよね...

こんな事に巻き込まれて冗談じゃない!って思ってるよね。


当時のtakaさんは、ある大手企業の重責を担っていたので、もし訴えられでもしたならとんでもない事になってしまう。

それだけはどうしても避けたい。


なので夫が帰宅するまでに流れを完璧にシミュレーションする必要があった。


私たちの関係はただの友達。

メールは昔好きだった人への妄想。

送る気なんて最初からなかった。


多少無理はあったけど、夫には最後まで頑張って言い通し、何とかtakaさんへ連絡する事だけは回避できた。


そしてその日のうちにtakaさんへ報告のメールを送ったのだけど...


メールの最後には

「今後の夫婦の事は夫の判断に任せようと思う。

あなたへの連絡も今日が最後かと思うと、とても辛くて悲しい。

最後の最後に心配かけてごめんなさい。」



するとしばらくしてtakaさんから返信があった。


「辛かったね。大変だったね。

あみは僕を守ってくれたんだね。

あみはいつも僕に優しいね。

本当にありがとう。


大丈夫!

心の中で抱きしめてるから。


昔さよならした場所が僕達の分岐点だったね。

あの時の僕は力がなかった。

何もなかった。


これからは僕があみを守るよ

最後まで守るよ」


号泣だった。

takaさんは、リスクがある私から逃げなかった!

むしろ守ると言ってくれた!


バカなの?

なんでよー!


その事をキッカケに私達は再び繋がった。


思い返すとやっぱりtakaさんって普通じゃないよ。

やらかした私を一度も責めないんだもの。

人が良いというか。

何も考えてないというか。

こんなリスキーな私と未だに続けようとするなんて。


前科のある私に、もう次はないんだよ。





※この前の私たちの会話を追記します。


taka「旦那さん大丈夫なん? 疑われてない?」


私「大丈夫よ。信じてるっぽい」


taka「えー?俺があみの旦那なら絶対信じねーーーー!」


私「私もそう思う」


と言いながら爆笑するポンコツなふたりなのでした。



今日もお読みいただきありがとうございます。

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