時を超えて〜Endless Love

18歳の時に知り合った彼と再会。くっついたり離れたりを何度も何度も繰り返して現在に至ります。

約束

幕引きの雰囲気をぷんぷんと漂わせたLINEに

返信なんてあるはずもない。


物理的距離は近くなっても心の距離は離れた感満載!


何といっても会わなくなって7年だもの!

いまさら感も半端ない。


ところが

ところが

takaさんって人は昔からこういう雰囲気をあっさり壊すのが得意だったりするわけで。


しかもこっちが完全に油断してるところに


「会いたくなっちゃった」


なんて直球を投げて来たー!


どうしよう?

こういう場合なんて返す?


「私も」とか?


いやいやいや

今の私にこんな返信ないない!

だって待ってたみたいじゃん?


とりあえず笑っとくか?


「あはは〜」


takaさんこれにはまったくの無反応(笑)


よしよしこれで良き良き


会わなくてもtakaさんが元気になった事がわかっただけで十分。


数年前にも会う事を試みた事があったのだけど、その時はtakaさんの病状が気持ちに追いつかずに会う事は叶わなかった。


心の病気は本当に厄介。


それでもtakaさんは本当に限界が来たら

その時は私に一番に連絡すると言ってくれた。


限界って?

どういうこと?


だから絶対死なないで!って

それだけは伝えた。


たまに芸能人の悲しい自死のニュースが流れると気が気じゃなかった。


その時の事を思うと

元気になってくれた事が嬉しい。

生き抜いてくれた事が嬉しい。


別に会わなくてもそれだけで十分。



ところが...



「来週の水曜日か木曜日忙しい?」


って、、、まさかの具体案ですか?

進めてきますか?



会っていいのかな?

と迷いつつスケジュールを確認。


「木曜日かな」と返してしまった。


takaさん「木曜日会える?」

 私  「うん」

takaさん「9時から16時の間って大丈夫?」  私  「大丈夫」

takaさん「WAO!」


WAO!って...笑


更に

「どれくらいぶりだろう

ドキドキしてきた」って...笑笑



私はね

いい感じで平常心よ。

7年だもん。

ドキドキもへったくれもないわけよ。


とりあえず今のtakaさんを確認しよう。

それはしなくちゃいけない気がする。


takaさんがどうして病んだのかはっきりとした理由はわからない。

私に当時、弁護士を知っていたら紹介して欲しいと言って来たくらいだから多分職場で何かあった事には違いないんだろう。


なので

「色んな事ゆっくり話したい」

と伝えた。


というわけで

7年ぶりのデート?の約束。


どんな再会になるのか分からないけど。


お互いに色んな事を乗り越えたからこそ、笑顔で会える気がする。



たくさん笑い合えたらいいな。

嬉しくてちょっぴり切ない誕生日...のはずだった?

どこから振り返ればいいんだろう。

takaさんとは18歳の時から何回くっついたり離れたりを繰り返したのかわからない。


お互いに落ち着くところに落ち着いて、もうこれで2度と会うことはないと思っていた人。

それなのに2011年。

20年ぶりに再会して始まったtakaさんと秘密の恋物語。

しかも県外に単身赴任中だったtakaさん。

秘密の関係に加えて遠距離。


会いたい時に会えない。

メールやLINEの返信もあったりなかったり。


あの頃は泣いてばかりの苦しい恋だったな。


そして2016年。

私がtakaさんの地雷を踏んで絶体絶命の喧嘩別れ。

「あみは結局何にも変わってない。自分勝手だよね。サヨナラ」


ひどい!ひどい!!ひどい!!!

この歳で大失恋とかないから!!!


ところが

しばらくしてtakaさんからの連絡で心の病にかかっていることを告白された。


しかも「今でも愛してる」って...

このタイミングでですか?

いったい何なんだ???


明るくてお喋りで仕事も精力的にこなしていたtakaさんが...


人と会えない。

家族とも暮らせない。

好きな事もできない。

仕事にも行けない。


こんなにも180度変わってしまったtakaさんを遠くから見守る事しかできなくて。

takaさんの状況を知りたい。

どうしてるのか知りたい。

できる事ならtakaさんの側に飛んでいきたい。


だけど、、、

1人でいる事を望んだtakaさん。


私の自己満足で勝手に見守ったとしても、takaさんを追い詰めるだけかも。


そこから距離をとって年に数回の生存確認にとどめた。


気がつけば私はtakaさんがいなくても心の底から笑えるようになって。

そこそこ人生を楽しめるようにもなって。

会うとか会わないとか考える事すらしなくなって。


その気持ちのままに昨年末のtakaさんのお誕生日にはメッセージも送らず

クリスマスもお正月も静かに過ごして。


ところが

今月の私の誕生日に思いがけずtakaさんからのお祝いメッセージ!


「え?」


takaさんは元々イベント事に無頓着な人。

だから本当に驚いて笑ってしまった。


そしてそしてちょっとしたやり取りの後に「今こっちに帰ってきてる」と衝撃発言!


どういうこと?

体調が良くなってる?


状況が掴めなくてしばらく返信もできずにフリーズ状態。


そして思った。


人に会うことが苦痛で誰にも会えなかったtakaさんが家族と暮らすことができてるんだ!

本当に良かった!

1人で頑張ってきたんだね!

takaさん凄いよ!

これからは穏やかに過ごせるように願ってる。


そのままの私の気持ちをtakaさんに送って自分なりの幕引きをしたつもりだった。


温かいご飯とお風呂とお布団と家族の団欒。

1人で頑張ってきた分、きっとそんな何気ない幸せを噛み締めてるのかな。

そんな事を思った。



嬉しいけど

本当に嬉しいけど

ちょっとだけ切ない誕生日。


さよならtakaさん!

私も頑張るよー!


そう!

これで終わるはずだったのに。

ここからなかなか終わらないのがいつもの私たち(笑)



長くなるので続きます。